🗓️5月21日は「日本初の小学校開校式の日」―若手教員だからこそ受け継ぎたい、教育のはじまりとこれから

1869年(明治2年)5月21日。
この日、京都で上京第二十七番組(柳池小学校)と下京第十四番組(修徳小学校)の2校で、日本初の小学校の開校式が行われました。
これは、明治政府が「学問の普及は国家の礎である」として、教育制度の整備を急ぐ中で始まった新しい試みでした。
その後、次々と開校が進み、同年12月21日には上京第二十八番組と二十九番組が合同で設立した京極小学校が最後に開校。こうして、町組65に対して小学校は64校という体制がわずか1年足らずで整ったのです。
🌱たった7ヶ月で64校が整備されたという事実は、「教育こそが未来をつくる」という当時の強い覚悟の表れとも言えるでしょう。
🏫「学力」だけじゃない。小学校は“社会の準備室”
小学校は、単なる学力を身につける場ではありません。
子どもたちが社会に出る準備をする場所だということを教員として感じているのではないでしょうか?。
- トラブルを乗り越える力
- 相手の気持ちを考える力
- 自分の意見を伝える力と、相手の話を聴く力
- ルールを守る責任感
- チームで物事に取り組む協働性
こうした“人間力”が育つ土壌こそが、小学校です。
そして、それを一緒に育てていくのが、教員。
特に若手教員にとっては、これからの教育をつくっていく主役であり、バトンランナーでもあります。
🤖AI時代における教員の使命とは?
いま、教育現場にはAIやICTが急速に入り込んでいます。
たとえば:
- 自動採点や個別最適化による学習支援
- 感情分析によるメンタルサポート
- バーチャルフィールドワークや遠隔授業
これらの技術は、教員の仕事を奪うものではなく、「本来の教育」に立ち返るチャンスでもあります。
「人と人との関係性」や「感情を汲み取る力」こそ、AIには代替できない教員の力。
だからこそ、AIで“時間”と“余裕”を確保し、子どもの心に向き合う時間を取り戻す。これがこれからの教育における教員の在り方なのではないでしょうか。
🔍今、私たちが問い直すべきこと
若手教員にとって、教室での不安や迷いは日常茶飯事。
「これでいいのか」と立ち止まる時こそ、原点に立ち返るチャンスです。
1869年の京都の人々は、地域でお金を出し合い、教員を雇い、校舎を建てて、たった1年で64校をつくりました。
その熱意と覚悟が、今の私たちに何を教えてくれているのか。
- 教育は誰のためのものか?
- 子どもにとって、今日の授業は何を残したか?
- 自分が伝えたい「学びの価値」は何か?
問いを持ち続ける限り、あなたの教室には、必ず希望があります。
🏁まとめ:未来を担うのは、今ここにいるあなた
150年前、教育のスタートを切った人たちがいて、今、私たちがそのバトンを受け取っています。
若手教員としての歩みは、まだ始まったばかりかもしれません。けれど、その一歩一歩が、未来の教育をつくる道になるのです。
子どもにとっての「はじめての学びの場所」は、教室。
教員にとっての「はじめての教育の出発点」もまた、教室。
ともに悩み、ともに学びながら、教育の未来を育てていきましょう。
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